2017/04/03

それでもやっと春が来た!!

昨年の山形ドキュメンタリー映画祭で上映された数々の映画の中で、小国町のT・Yさんとその仲間が、町の人にぜひ観てもらおうと選んだ映画『ふたりの桃源郷』の自主映画会を企画して催して下さったので、3月26日に早起きして朝食もそこそこにして、出かけた。寒さが続いて雪も舞う日が続いていたが、その日は曇り時々晴れの天気だったのは運が良かった。飯豊町を過ぎると荒川の渓谷沿いの道は、残雪がひときわ美しく、雪解け水を集めて流れる川の水はグリーンがかった水色で、左右に見える景色に助手席の私はしばしば歓声をあげていた。
心にしみる映画で、会場の旧「小玉川小・中学校』は感動に包まれた。山口県のローカル放送局が25年にわたって撮り続けたある老夫婦の晩年の記録映画だ。岩国市のはるか郊外の『美和町』の山の中の電気も水道もない土地を開墾して、理想の生活を送っていた夫婦にも老いが訪れる。3人の娘さん夫婦もできる限り協力して両親の思いに添うよう努める。最期まで諦めない強い意志の力。家族の理想のあり方が描かれていた。私たちもこんな山の中に住んでいるので、他人事には思えなかった。これからやってくる『老い』を真剣に見つめなければ、、、
この真っ白な山は飯豊山塊の一つ。小玉川ではこんな景色が身近に見られるのだ。夏まで残る残雪の山だ。 昼食は民宿『奥川入」でS・Fさんと一緒にいただきました。囲炉裏ならぬ『薪ストーブ』の上で煮えていたのは大鍋二つの水飴だった。餅米の蒸かした時に出る汁に「麦芽」を加えてしずかに長く煮詰めるのだそうだ。甘酒の甘さの元の餅米を水飴に使うのは初めて知った。2本のお箸でくるくる巻きながら食べた懐かしい水飴!思いがけず、帰りにおみやげに頂いて嬉しかった。次は小玉川のS・Fさんのお家に招待していただいて、じいちゃんのマタギ時代の熊狩りの話しなどを聴いた。私のもっていったおみやげはシナモンロール。すごく喜んで下さった。
玉庭の春一番の花は『マンサク』の花だ。4月1日に道の途中の雪の壁から枝が突き出て、黄色い細い花びらが春の訪れを知らせてくれた。

1 件のコメント:

  1. ととこさま
    お誕生日でしたね♥おめでとうございます。
    山形も春が寄せていますね。長い冬も終わると、衣を脱ぐように気持ちまで嬉しくなりますね。私の結婚記念日と一緒なんて、何かの巡り合わせでしょうか。高齢の私にもやさしいととこさま!ご主人様はお幸せですね。
    「ふたりの桃源郷」は全国に伝わる前から地方版で何度も紹介されたりしていました。
    不便でも、二人には幸せの地のはずですね。心が熱くなりますよね。

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