2016/03/30

春が来た!

3月28日、春になって初めて二人で散歩に出かけました。ただ道を歩いてもつまらないので、すぐに雪の融けているけもの道みたいな山道に入りました。まだ下草が出ていないので、木を払いながら歩くことができました。ところどころに雪が残っていますが、歩きやすい道です。よく見ると春蘭があちこちにあり、葉をかき分けると蕾が付いていました。蕾はまだ這いつくばっているのですが、もうすぐ頭をもたげて開くでしょう。日当たりの良い南斜面にはイワナシも見られました。一株だけ蕾を付けていました。何と桜も一枝蕾を付けていました。でも何と言っても、咲いていたのは丸葉マンサクだけでした。春になると「まず咲く」からマンサクなんですね。
いつも調理台の上で決まった置き場所が無くて、そこら辺に置かれて肩身の狭い思いをしていた包丁! 使いよいキッチンの本に出ていた包丁置きを夫に見せて、似たようなものを作ってもらいました。天然木で、感じがよい包丁置きが出来て、包丁もいつも拭いてもらってうれしそうに見えます。
この冬もまたオリジナルなルームシューズを作りました。毛糸のソックスの底を切り取ったものを、足の長さに合わせて切った長靴の中敷きのフェルトに縫い付けて、靴の形にします。無理に拡げているので、ソックスの切り口がほつれないように毛糸で細編みを2段編んでから縫い付けました。このフェルトは真っ白だったので汚れが目立たないように黒いウールの布を同じ形に切って、底に縫い付けました。暖かさも増しました。作る度にひとつひとつ履き心地が違って、お気に入りになる物とそうでもないものに別れます。これはちょっときつめで、履き心地はいまいちのルームシューズになりました。こういう毛糸のソックスは今どこにも売っていないので、L.L.Beanの通信販売で買っています。
冬でないと出来ない保存食のひとつにベーコンとジャンル—があります。今年も夫がベーコンを作ってくれました。これは写真無し。ジャンルーは、中華風のベーコンと言える物です。豚バラ肉の塊を4日間香辛料入りの醤油に浸けます。使う香辛料は、生姜、赤唐辛子、葱、八角、花山椒の実あるいは黒胡椒の粒です。浸けたら取りだして、寒風に4日間晒して干します。すっかり縮まった肉を蒸し器で45分蒸してできあがりです。 小分けして冷凍しておきます。香りの付いた醤油の旨みがしみ込んでいるので、チャーハンの具に、中華ちまきの具にも、また煮物の出汁とアクセントになり美味しいです。
冬のために大根を沢山買い込んだのですが、余っています。このところ良い天気が続くので、せっせと干し大根を作っています。ただ皮を剝いた大根の輪切りをざるに並べて干すだけです。皮もきれいなところは普通の千切りの切り干し大根も作ります。皮の部分の切り干しなので、煮物より酢の物やはりはり漬けに向いています。切ったときに一面拡がって並べるのも大変だったのに、干し上がるとこんなに小さくなります。 大根の料理で面白いのは「大根餅の途中下車」です。これは料理雑誌『四季の味』に素人の料理が出ているコーナーがあり、大根餅を作る途中で、米粉を入れて蒸し固めるところを省略して炒め物で終わりにしたという料理ですが、これがとても美味しいので、私の自慢料理にしています。
今年の冬はキャベツが大きくてお安いので、ただ煮込むのはつまらないと思い、ドイツやフランスのキャベツ料理の『ザワークラウト』を作り始めたら美味しいので、何回も作っています。これは発酵して酸っぱくなったキャベツですから、他の野菜と一緒に豚肉やソーセージを煮込むととても美味しく、たくさん食べられます。野菜をたくさん食べることは重要ですから、冬に便利な料理です。 作る時は千切りにしたキャベツを2%の塩を振って瓶や桶に入れ重石をして常温で放置するだけです。2日ほどすると泡が出てきて臭いが酸っぱくなったら、今度はもう3日ほど涼しいところに置いたらできあがりです。一度にたくさんできるので冷蔵庫で保存します。紫キャベツでも作ってみました。こちらは煮込むと色が悪くなるので、もっぱらサラダにしています。また思いついてお焼きに入れたらとても面白くて美味しかったです。小麦粉と大和芋のすり下ろしと水で衣を作り、紫きゃべつと小女子かじゃこを入れて、フライパンで焼きます。
3月半ば過ぎのある日の昼食は珍しくきれいに整いました。金目鯛の潮汁、炊き込みご飯、蕪と鮭トバのマリネサラダ、鶏レバーのコンフィ、付け合わせの野菜、紅大豆の煮豆でした。コンフィはさっと湯通ししたレバーに下味を付けてジップロックに入れて、オリーブオイル(とニンニクとローレルも)を被るほど入れて袋ごと鍋に浸けて弱火で茹でます。

2016/03/03

日々の楽しみ・自家製おやつ

これはリンゴと胡桃のクランブルケーキです。クランブルというのはポロポロの、粉々の物という意味で、砂糖とバターと粉をぽろぽろにしたものをリンゴとくるみのみじんぎりがはいったケーキの上に載せて焼くケーキです。最後に粉砂糖をふりかけてできあがりです。
プルーンの小さく切ったものを入れたスコーンです。バターの代わりに菜種油を使っています。風味は落ちますが、家で食べるおやつとしてな上等です。
孫娘のYちゃんと次男のTの誕生日が2月の末に集まっているので、二人のために焼いたクッキーです。スコットランドのお菓子の『ショートブレッド』を作りました。これはサクサクしたという意味の『short』と、クッキーなのに、何故か『bread』という言葉をつなげて、ショートブレッドというのです。面白いですね。材料は小麦粉(薄力粉)とバターと砂糖が、3:2:1という分かりやすい分量です。でも私はバターが高くて品薄なので、3分の1を菜種油で代用していますが、美味しさは変わらないと思います。でもバターは絶対に有塩バターを使わないといけないのです。もし無塩バターを使うときは塩を加えます。 もちろん自分たちのためにも少し小さめのを焼きました。焼けたら柔らかいうちにナイフの背で切り目の筋を入れて、またオーブンに入れてじっくりと弱火で焼き締めるのです。焦げ目は付けてはいけません。このクッキーは本当に粉とバターの美味しさを味わう物ですから、粉は北海道産の上等の粉を使います。