2016/11/28

11月も終わり、冬に突入。

少し前の写真ですが、大和芋の茎に着いたむかごを集めてきて、これも畑で採れた小粒の小豆と一緒に零余子(むかご)ご飯にしました。ポクポクした芋の感触が味わえます。秋には何度も食べたくなるご飯です。
東京・代々木八幡のパン屋さん『ルヴァン』にマルメロをお送りしたら、こんなに沢山の美味しい天然酵母・国産小麦のパンが送られてきました。期待していなかっただけにうれしい贈り物でした。胡桃やナッツ、レーズンやベリーが沢山詰まったパンはずっしりとしていて、味わい深いものでした。どうしてルヴァンにマルメロを送ったのかと不思議に思われるでしょう。今年の1月に福田新一さんの還暦記念のコンサートを聴くために上京したときに、私はルヴァンのカフェで昼食を食べて、その時にスタッフの方と『山形のマルメロ』の話しをしたのです。ルヴァンは数年前に次男の嫁のKさんが張り子作家として出発したときに展示会をさせていただいた記念すべきお店なのです。どうしても訪れたかったのはそういう訳でした。
18日は上京して後藤英子おばさまのお見舞いに行きました。母の一番古い友人です。私が4歳の頃からのお付き合いで、色々な意味で渡辺一家の恩人なのです。腎臓を悪くされて腹膜透析の手術を受けられ、その後に大腿骨頸部の骨折もされたのですが、早くも歩行訓練のリハビリが始まり、一生懸命に杖を突いて歩く練習をしていらっしゃいました。94歳です。大したものです。 話が前後しますが、11月の13日には、懐かしいお友達の訪問がありました。私の世田谷区立砧中学校と、都立新宿高等学校の同級生だったY・Fさんがご主人の白鷹町の親戚訪問のついでに、我が家へ来て下さったのです。写真は撮り忘れましたのでないのですが、午前中に米沢駅でお出迎えしてからうちへ来てお昼ご飯をご一緒に、ながながとおしゃべりして旧交を温め、夕方また米沢駅へお送りするまでの6時間あまり、とても楽しく過ごしました。本当に遠いところ良く来て下さいました。おとなりのM・Tさんと同じ横須賀町民としても20分ほど話が弾みました。お昼ご飯はばら寿司とお吸い物、おやつにはココアロールケーキを食べていただきました。我が家があまりにも人里離れた山の中なので、心底びっくりしていらっしゃいました。
11月18日にはこの写真のお二人の初共演のコンサートがありました。ウィーンフィルの元コンサートマスターのライナー・キュッヒルさんと福田進一さんの「デュオ・コンチェルタンテ」と題したヴァイオリンとギターの二重奏のコンサートです。場所は四谷の紀尾井ホール、わたしたちの母校のSophia Universityのお隣にできたホールで、前から少なくとも一度は行って音楽を聴いてみたかったホールですから、心ときめくのも最高潮ということろでした。ホールの入り口は思いの外狭くて、続々と開場前から集まってくる人たちも6時半までは絶対入れてはくれませんから、待ちくたびれて狭い玄関に押しかけていました。さすがホール内部は大理石と上等の木材で作られ、ゆったりとした椅子で、前から4列目の良い席をいただいて、ワクワクしてお二人の登場を待ちました。キュッヒルさんは引き締まった表情で、福田さんは例のようにニコニコと笑顔で登場です。 デュオはパガニーニ、ジュリアーニの協奏曲、福田さんのソロはソルやブローウェル、ロドリーゴ、ファリャと続いて、最後はお二人のファリャの『スペイン民謡組曲』で最初から最後までもう素晴らしいものでした。超一流のヴァイオリンというのは決してうるさくなく、綺麗な音で、心にすっと入り込む不思議さに溢れていて、伴奏風のギターもちゃんと主張していて、負けてはいません。アンコールも3曲もサービスして下さって、サラサーテのスペイン舞曲集より『アンダルシアのロマンス Op.22-1』とヴィラ・ロボスのブラジル民謡組曲第4番とパガニーニのカンタービレ Op.17 でした。本当に素晴らしかったです。
今年もナメコが少しですが採れました。もう木の勢いが衰えているので、控えめに最後の力を振り絞っているかのようにほんの少しだけ出てくるのです。ご苦労さま。ありがとう。

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