2016/12/22

冬至は一年の始まり

12月21日は冬至でした。冬至から日が長くなり始めるのですから、冬至は新しい一年の始まりとも言えます。北欧など冬が長い国では、冬至を再生の始まりとしてお祝いする習慣があると聞きます。冬至ですから、玉庭の人と同じように、冬至かぼちゃを作りました。この辺では小豆とかぼちゃを炊き合わせます。先に小豆を煮ておかないと上手く行きません。私の今年の小豆は黒小豆ですから、多少色が黒っぽくなっていますが、美味しい小豆とかぼちゃでした。水分を煮詰めて、ほっくりと炊きあがりました。
12月14日は3番目の孫のSちゃんの12歳の誕生日でした。来年から中学生になります。ケーキはウィーン風クーゲルホフにしました。焼けて冷めてから粉砂糖をたっぷりかけたので、豪華に見えます。このケーキは生クリームや卵がたっぷり入っているので、美味しかったと喜んでくれました。お菓子の型の名前がクーゲルホフと言い、坊さんの帽子という意味だそうです。
紫キャベツのザワークラウトを作りました。最初の半分は生のままを炒めて豚肉と煮込みましたが、美味しさに欠けたので、やはり発酵させなくては味の深みが出ないのだと分かりました。紫キャベツは固いので、細かい千切りにするとちょうど良くなります。色を綺麗にしたいので、出来上がって保存するときに少し梅酢を垂らしました。リンゴとサラダにしたらとても美味しかったです!
イタリア野菜の『ロマネスコ』が出てきました。カリフラワーの一種です。物々しい形ですが、味にクセがなく、美味しい野菜です。こんな大きいのでうれしくなって計ったら900グラム以上あり、真ん中の茎をはずしても相当食べ出があります。これで250円は安い!ロマネスコはブロッコリーみたいに茎の部分が多くなくて、ほとんどが蕾です。
毛糸の手袋を出してきたら、よく見ると右手の親指の内側がもう少しですり切れて穴が空きそうなのに気付きました。今までだったら、自己流の接ぎ当て方式か、下手くそな穴かがりをして済ませるところですが、図書館で借りてきた『暮しの手帖84号』に出ていた『ダーニング』というイギリスの穴かがりの方法で直してみました。とても細かい仕事で手間が掛かりましたが、なんとかそれらしく出来ました。darn という英語は「穴をかがる」という意味だったのですが、恥ずかしいことに知りませんでした。この手袋は弟が昔ニュージーランドに行ったときに買って来てくれた上質のウールの手袋で、大事に使っているのです。

2016/12/09

冬らしくなってきました。

これは私の畑で採れたビーツの中で中くらいの大きさのものです。もう少し大きいのもあります。濃い色のはアメリカ産の種で「デトロイトダークレッドビート」という名前で、薄い色の方はイタリア産の種で、「バルバビエートラ」というものです。どちらも農薬や化学肥料を使わずに栽培・採取された自家採種可能な固定種という優良な種です。バルバビエートラの方は上手く行くと赤と薄いピンクの2色の同心円状の模様になるのですが、なかなか偶然は気紛れで、ただのピンクになるか、薄いピンクになるかのどちらかということが多いです。 ゆっくりと茹でて、そのまま冷まし、拍子木に切ってドレッシングを染ませて、玉ねぎのスライスとサラダにしていただきます。ジャガイモと一緒にしても美味しいです。茹で汁も綺麗ですし、鉄分やミネラルなどが豊富に含まれているので、カレーや煮込み料理に使います。
多分今年最後のリンゴジャムにするつもりで作りました。リンゴが3個、その内の2個は小さい紅玉で、もうひとつは大きいジョナゴールドでした。それに加えて、冷蔵庫にとってあった黄色いマルメロ1個は皮ごとすり下ろして加えました。ジョナゴールドは八割を皮ごと薄切りに、紅玉は皮を剝いて六割りを薄切りに、紅玉の皮はきれいに洗って少しの水で柔らかく煮ると綺麗なワインカラーになるので、それをみじん切りにして加えました。二枚目の写真がリンゴの上にすり下ろしたマルメロを載せたものです。これを煮て綺麗な色のジャムが出来上がりました。
秋の中頃に種を蒔いたサラダ菜はまだこんなに小さく、ベビーリーフで食べてしまうのももったいないです。大事に春まで取っておいて、春一番のサラダにしましょうか?

2016/12/01

野菜の保存食作り

中まで真っ赤な大根です。これを薄切りにして茎も何㎝か足して刻み、塩漬けしてから甘酢に漬けました。パリパリして、色がきれいで食が進みます。少しだったのと美味しいのでどんどん減って、保存食にはなりませんでした。
ドイツやフランスの冬の保存食、『ザワークラウト』を作ろうと思い立ちました。やはりこういうものを作っておくと献立作りが楽になり、応用を効かせると、色々な料理が楽しめます。固めのキャベツをどんどんスライスして、500グラムぐらいづつボウルに入れては重さの2%の塩を振り混ぜ、よく混ぜてから漬ける容器に入れることをくり返します。全部入れたらお皿を被せ、重石をします。そういう小物もポリ袋に入れて雑菌が入らないように注意します。でも雑菌というのはどこに有るか分からないので、運任せですが。酸っぱい臭いがしてきたらそろそろ出来上がりで、白い膜でも張れば乳酸発酵してきた証拠ですので、少し絞って、密封容器に入れて冷蔵庫で保存し早めに料理します。第一回目はキャベツ1500グラムで作りましたが、大した量ではなく、これでは全然足りないとまたまたキャベツをたくさん買ってきました。  
これは春の七草の一つ『なずな』の根っこを植木鉢に植えたら芽が出てきたものです。一人前のなずなの形をしています。七草粥に入れたら美味しいだろうなあ。米沢のE子さんのお父さんが育てた立派ななずなをいただいたので、胡麻和えにしていただき、残った根っこを試しに植えてみたのです。なずなは全然クセがなく、芹より柔らかくて、美味しい野菜です。ここだけに春が来ています。

2016/11/28

11月も終わり、冬に突入。

少し前の写真ですが、大和芋の茎に着いたむかごを集めてきて、これも畑で採れた小粒の小豆と一緒に零余子(むかご)ご飯にしました。ポクポクした芋の感触が味わえます。秋には何度も食べたくなるご飯です。
東京・代々木八幡のパン屋さん『ルヴァン』にマルメロをお送りしたら、こんなに沢山の美味しい天然酵母・国産小麦のパンが送られてきました。期待していなかっただけにうれしい贈り物でした。胡桃やナッツ、レーズンやベリーが沢山詰まったパンはずっしりとしていて、味わい深いものでした。どうしてルヴァンにマルメロを送ったのかと不思議に思われるでしょう。今年の1月に福田新一さんの還暦記念のコンサートを聴くために上京したときに、私はルヴァンのカフェで昼食を食べて、その時にスタッフの方と『山形のマルメロ』の話しをしたのです。ルヴァンは数年前に次男の嫁のKさんが張り子作家として出発したときに展示会をさせていただいた記念すべきお店なのです。どうしても訪れたかったのはそういう訳でした。
18日は上京して後藤英子おばさまのお見舞いに行きました。母の一番古い友人です。私が4歳の頃からのお付き合いで、色々な意味で渡辺一家の恩人なのです。腎臓を悪くされて腹膜透析の手術を受けられ、その後に大腿骨頸部の骨折もされたのですが、早くも歩行訓練のリハビリが始まり、一生懸命に杖を突いて歩く練習をしていらっしゃいました。94歳です。大したものです。 話が前後しますが、11月の13日には、懐かしいお友達の訪問がありました。私の世田谷区立砧中学校と、都立新宿高等学校の同級生だったY・Fさんがご主人の白鷹町の親戚訪問のついでに、我が家へ来て下さったのです。写真は撮り忘れましたのでないのですが、午前中に米沢駅でお出迎えしてからうちへ来てお昼ご飯をご一緒に、ながながとおしゃべりして旧交を温め、夕方また米沢駅へお送りするまでの6時間あまり、とても楽しく過ごしました。本当に遠いところ良く来て下さいました。おとなりのM・Tさんと同じ横須賀町民としても20分ほど話が弾みました。お昼ご飯はばら寿司とお吸い物、おやつにはココアロールケーキを食べていただきました。我が家があまりにも人里離れた山の中なので、心底びっくりしていらっしゃいました。
11月18日にはこの写真のお二人の初共演のコンサートがありました。ウィーンフィルの元コンサートマスターのライナー・キュッヒルさんと福田進一さんの「デュオ・コンチェルタンテ」と題したヴァイオリンとギターの二重奏のコンサートです。場所は四谷の紀尾井ホール、わたしたちの母校のSophia Universityのお隣にできたホールで、前から少なくとも一度は行って音楽を聴いてみたかったホールですから、心ときめくのも最高潮ということろでした。ホールの入り口は思いの外狭くて、続々と開場前から集まってくる人たちも6時半までは絶対入れてはくれませんから、待ちくたびれて狭い玄関に押しかけていました。さすがホール内部は大理石と上等の木材で作られ、ゆったりとした椅子で、前から4列目の良い席をいただいて、ワクワクしてお二人の登場を待ちました。キュッヒルさんは引き締まった表情で、福田さんは例のようにニコニコと笑顔で登場です。 デュオはパガニーニ、ジュリアーニの協奏曲、福田さんのソロはソルやブローウェル、ロドリーゴ、ファリャと続いて、最後はお二人のファリャの『スペイン民謡組曲』で最初から最後までもう素晴らしいものでした。超一流のヴァイオリンというのは決してうるさくなく、綺麗な音で、心にすっと入り込む不思議さに溢れていて、伴奏風のギターもちゃんと主張していて、負けてはいません。アンコールも3曲もサービスして下さって、サラサーテのスペイン舞曲集より『アンダルシアのロマンス Op.22-1』とヴィラ・ロボスのブラジル民謡組曲第4番とパガニーニのカンタービレ Op.17 でした。本当に素晴らしかったです。
今年もナメコが少しですが採れました。もう木の勢いが衰えているので、控えめに最後の力を振り絞っているかのようにほんの少しだけ出てくるのです。ご苦労さま。ありがとう。

2016/11/09

紅葉とリンゴのケーキ

これは紅葉の最初の頃の写真です。だんだん色づき始めたのは11月に入ってからですが、何だかお天気の関係で、今年の紅葉は昨年に較べて見劣りがします。
この2枚の写真は11月の8日に撮ったもので、だんだん紅葉の盛りを過ぎた頃です。
今年も紅玉の季節になりました。リンゴ大好きの私は、数年前からスロヴァキアのリンゴケーキ『ヤブコビコラーチェ』を作るのが楽しみです。ケーキの生地で挟んだ生の刻んだリンゴが焼くとちょうど良く柔らかくなって、まるでアップルパイのように出来上がります。
小麦粉とバターと米油と砂糖と卵で作ったケーキの種を二つに分けて、それぞれを薄く伸ばして、真ん中に刻んだリンゴと今回はドライブルーベリーを散らして、サンドイッチ状態で焼きます。冷めたら粉砂糖を振ります。スロヴァキアの人はそれぞれ自分の自慢のリンゴケーキを焼いて楽しむそうです。 米沢のE子さんがお父さんのお庭から最後の『フジバカマ』を花束にして持ってきて下さいました。鼻を付けるとかすかに独特の芳香がします。アサギマダラもそれに魅せられて飛んで来るのでしょうか?
蕪を沢山いただいたのでお昼ご飯のパスタに使いました。蕪の薄切りと、葉っぱは茹でて、コウナゴを加えてフライパンで一緒に炒めました。茹で上がったパスタにバジルソースを溶かして混ぜ、パルミジャーノ・レッジャーノをふりかけていただきます。

2016/11/01

干し柿作り、ちょっと苦労しました。

10月4日に数日前に突然来日したドイツからの親友ご夫妻E・OさんとM・Oさんが米沢まで来て下さいました。東北の紅葉を見に八甲田山方面へ行く前に、ちょっと回り道をして米沢にいらして、2時間半の楽しいお昼ご飯を供にするひとときを過ごしました。第一ホテル米沢の一階の「エスタチーボ』というイタリアンで、とても美味しいランチをいただきました。ここは初めて行ったのですが、また行きたくなるところでした。そのあと、お二人は青森へと向かい、八甲田山、角館、秋田市、新潟を回って、Mさんの実家の茨城県に帰られ、数日後ドイツへと旅立ちました。 庄内のH・Sさんから今年も沢山の庄内柿が送られてきました。半分はもう渋抜き処理済みの柿で、半分は生の柿です。さあ、これで干し柿を作らなければなりません。ちょっと腰が重いのは、この柿たち、枝がちょん切れているので、枝を紐に引っかけて干せないというものです。 最初は3段干しネットに並べたり、何とか茎に糸を通してネットの中のワイヤーにぶら下げたりしましたが、やはり風通しが悪いので、乾きが悪く、カビが生えてきました。
今度は夫が、私に任せていられないとばかり、美味しい干し柿が食べたい人なので、新しい方法を考えつきました。柿に糸を通して、爪楊枝で支えて固定しながら干すという方法です。ネットで干していた柿のカビの部分も削りとってやり直しました。うしろの方に見えているのは、枝付きの柿で普通に干している柿です。今度はきっと大丈夫でしょう。美味しい干し柿が出来ますように!!
10月の中旬に直売所で栗を見付けたので、どうしても作りたかった「栗の渋皮煮」に挑戦しました。もう3年ぐらい作っていなかったのです。合間仕事になったので、3日もかかってしまいました。
さて塾生のT・Iさん、後半のギター製作にやってきました。一生懸命にやるのですが、思うようにはかどりません。ちょっと遅れ気味になって来ました。帰宅する日の午後まで頑張りましたが、まだ作業が残り、もう一度来ることになりました。 途中の昼ご飯、鮭のお寿司です。

2016/10/31

9月・10月は色々なことがありました。

9月の末にお客様の訪問がありました。相模原から長男の幼稚園の先生とそのお嬢さんとそのお嬢さん二人です。先生は70代半ば、お嬢さんはもと私の英語の生徒さんで50歳くらい、先生のお孫さんは20代の学生さんで、お一人は山形市にある東北芸術工科大学の学生さんです。写真は撮りませんでした。何十年ぶりかでお会いしたT・T先生は元気一杯で明るい性格は全然変わっていませんでした。未亡人になられた今はほんの少しのお仕事と、趣味や好きなことをやることに徹していらして、素敵でした。お孫さんも性格が素直で可愛らしくて、良いご家族でした。芸工大の催しのためにみんなで山形市に滞在中の貴重な一日を我が家に来て下さったのでした。お昼ご飯をご馳走しましたが、わいわい言いながら気持ち良いほど平らげて下さって、おやつに焼いたロールケーキもぺろり。楽しかった! 今年は茗荷がたくさん採れました。実際に採れたのはこの三倍くらいでした。茗荷の梅酢漬けを作りましたが、梅干しを漬けたときの梅酢が役に立ちました。3枚目の写真は八頭の茎の『ズイキの甘酢漬け』です。独特の歯触りの良さで昔懐かしの秋の逸品です。
さてその翌日からはギター製作塾に、東京からT・Iさんがお見えになりました。10月の2日まで前半の行程。その中で、9月25日は南陽市のワトワ祭りで、会場を使わせてもらっているので、ギターアンサンブルで参加しました。塾生も一緒に行ってもらいました。ギター製作もゆっくりながら前半を終えました。 10月の3日は『仙台クラシックフェスティバル」に行きました。今回はJRを使って、つまり米沢から奥羽本線で山形まで行き、そこから仙山線で仙台へ行くと言うことです。仙台からは地下鉄で、旭が丘のホールへ直行して、まずはパクキューヒーさんのコンサートを聴きました。いつもの可愛らしい笑顔と容姿で、会場全体がそのギターの柔らかで美しい音色にうっとりしました。夕方の福田進一さんとパクキューヒーさんの『姉弟の繋がり』と題した二重奏のコンサートまでの空き時間は一昨年と同じように、台原森林公園の散策をしました。ポケモンGoをやってうろうろしている変な親子に何組も会いました。福田さんとパクさんのコンサートはそれはそれは素敵でした。特にソルの「アンクラージュモン」は見事でした。夫は仲間のイブさんとこれを練習し始めているので、特に感動して聴いていました。ソルとコストの師弟関係が生んだこの難曲をお二人は見事に弾かれました。
すくなかぼちゃを収穫しましたが、1300グラム有りました。でもT大工さんに見せたら、どうやらこの噛み痕は『イノシシ』のものらしいのです。
北海道の野草の花がきれいに咲いています。この赤白のツートンカラーの花の名前が分かったらもっとうれしいのですが。 その後、この花の名前が分かりました。『デゴチア』といい、アカバナ科で、待宵草の仲間です。和名「いろまつよい」 と言います。その後11月の半ばになって、香港のCecilさんから「Farewell to spring」という名もあるとお知らせがありました。素敵な名前です。Cecilさんはよほどこの花が気に入ったようです。

2016/09/09

台風はもう沢山!

今年は台風がたびたび東北地方へやってきます。8月に2つ来て、9月にまた来ました。その度に風はほとんど吹かないのですが、大雨が降ります。山道は雨が川のようになって流れるので、その度にえぐられて、溝が深く蛇行し、ひどい有様です。郵便配達のバイクの方には本当にお気の毒です。
9月の初めにツバメが集まって飛行練習をしていたと思ったら、もういなくなってしまいました。 すくなかぼちゃがたったひとつだけ生っています。もう少し大きくなるのを待ちます。今年は勝手に生えて来た瓜科植物はどうやらシマ瓜のようです。売り物のように育つでしょうか?
この小さな花たちは道端で見付けたツリフネソウ、ミゾソバ、タムラソウと野菊です。タムラソウはアザミに似ていますが、葉が全然違います。どれも野草なので、花瓶に挿しても持たないのですが、珍しく数日間咲いてくれました。
今年はトマトが豊作です。茗荷の子も9月の5日を過ぎたらたくさん出てきました。
9月になっても真夏のような暑い日が数日間続きました。たまにはパスタのお昼ご飯にしたくなりました。うちの畑で採れたピーマンとおとなりからいただいた赤いパプリカと、買った黄色いパプリカ、ベーコンと豚肉薄切り、麺には自家製のトマトソースをからめてあります。粉チーズをたっぷりかけてさあ、どうぞ。
かぼちゃの和菓子、抹茶まぶし。ギターの会のお仲間のY・Kさんに教えてもらいました。かぼちゃを蒸して潰して、少しのお砂糖と抹茶を混ぜます。茶巾絞りにするときに、上に抹茶を乗せます。自然の甘みとほろ苦さがすてきにマッチします。