2014/12/26

干し柿・冬至かぼちゃ・アラメの煮物

22日の今年の冬至は「朔旦冬至」と言って、19年に一度巡ってくる珍しい現象だったそうです。新月に当たっている上に、翌日からだんだん日が長くなるという二つの蘇りの始まりの日が重なったのだそうです。しかし19年後の朔旦冬至は暦の関係で起こらないらしいです。説明が難しい! 秋に穫れたかぼちゃと小豆をほの甘く炊いて,無病息災を祈る伝統食です。玉庭の人は、自分の畑で穫れたかぼちゃと小豆を炊きます。私が使ったかぼちゃはお隣のEさんの畑で採れた灰白色にわさび色がかった大きなかぼちゃ。ポクポクした歯触りの素晴らしいものでした。前夜からストーブの上で炊いていた小豆を煮えたかぼちゃの上に乗せ、きび砂糖を少しと塩をパラパラと降り、最後に黒砂糖をかけました。まるで和菓子の様な美味しさでした。
やっと干し柿が粉を吹いてきました。甘くなった証拠です。今年はなかなか乾かなかったので、最後は家の中に吊して、扇風機の風を当てたりして、苦労しました。3種類の柿を、時期をずらして手に入れたので、微妙に柿の大きさと、できあがりの固さと色合いが違っています。一つ食べてみたら、中は羊羹の様にむっちりとした甘さ、全体に干しプルーンとよく似た味で、今年も冬のおやつとしては最高です。
スーパーの片隅の掘り出し物と残り物のワゴンに,山形県飛島産のアラメがひとつありました。こういうものが安くなっているとうれしくて、つい手が伸びます。飛島は行ってみたいけど、遠いところ、年がら年中強い風が吹きまくっているらしい。飛島の漁業を助ける意味でも買わなくては。 最初の写真は準備段階を終えたアラメです。ひじきとは全然違い、私の知っていた京都のアラメとも違います。細い昆布にフリル模様が入っているみたい! 袋に食べる前の準備が長々書かれていました。ひじきの様にただ水で戻すだけではなく、水で戻した後、お米のとぎ汁で20分ぐらい煮て,さらに5時間ぐらい水に晒して、水が茶色でなくなったら、炒めたり煮たりしても良いというのです。そのとおりにして、胡麻油で炒めてから、出汁と酒と砂糖と醤油と味醂を入れて煮ました。人参、油揚げ、戻して千切りにした庄内麩、ブナシメジを入れて、最後の白胡麻を振って、できあがり。

2014/12/20

菜種油でケーキを焼く!

バターが品薄なので他の方法を考えなくてはならない。ケーキ用マーガリンまで品切れになっていることも多い、えーい!それならば、この頃お菓子作りの先生が菜種油や太白胡麻油を使ってお菓子を作っているのを「うかたま」や「暮しの手帖」で拝見するので、私も菜種油を使おうと決めた。 まずは「抹茶クッキー」。「暮しの手帖72号」で見つけたなかしましほさんの「手ですり合わせて作るクッキー」の中から。私は手ですり合わせる代わりにもっと手抜きの、手を使わないでその代わりにビニールの袋を使って,捏ねたり伸ばしたりして作った。この方法で、ほら、ちゃんとできる。材料は小麦粉、菜種油、きび砂糖、塩一つまみ、クルミの細かく刻んだもの、抹茶、BP、牛乳とシンプルだ。 柿の実入りフルーツケーキの材料で、マドレーヌ型のケーキも、マーガリンやバターを使わないで菜種油を使ってみた。うん、充分美味しい!風味にかけるので、ラム酒や粉と一緒にシナモンやオールスパイスや他の香料を使えば結構それなりの香りも出るぞ!
先日の記事に書いた「蕪の甘酢漬け」です。色付けにビーツの薄切りを5枚ほど入れてきれいなピンクに仕上がりました。何かロマンチックです。

2014/12/14

柿入りフルーツケーキ

埼玉県に住んでいらっしゃる元塾生のSさまから甘い柿がたくさん送られてきました。そう言えば、柿の実を使ったフルーツケーキの記事をもう10年以上前に切り抜いてクリアファイルに挟んでいたのを思い出して、出してきました。柿の実は皮ごとすり下ろして使うことを初めて知りました。 先日も作ってみて味わったところ、美味しかったので、もう1回焼いてみました。柿が甘いので、お砂糖をすこし減らしてみました。レーズンやクルミを入れるのも普通のフルーツケーキと同じです。柿の色が出るので、全体に茶色く美味しそうに仕上がっています。これはもしかしたら、どなたかにプレゼントするかもしれないので、フルーツケーキ型のと、マドレーヌ型のを2個焼きました。
これは「Adatepe」というトルコの手作りのオリーブオイルの石けんです。石けん大好きのお嫁さんのKさんからいただきました。Kさんもお友達からたくさん送ってもらったそうです。何でも計量ミスがあるため売れないのだそうです。110グラム入りと書かれているのに、計ってみると120グラム以上有ります。少なくてダメなら分かるけど、多くてもダメなんですね。トルコの国旗にある三日月と星のマークとオリーブの枝が刻印されていて、色も淡くて素敵です。小さな紙が入っていて、Story of Adatepeと題して、トルコの人が大事に育てた有機栽培のオリーブの樹の実から作られた石けんのいわれが書かれています。Adatepe村はギリシャ神話の時代からオリーブを栽培してきた地ですが、金鉱開発が進み、豊かな自然環境が破壊される怖れがあり、村を挙げてオリーブを守ろうとしているのだそうです。素敵な物語を秘めたオリーブオイル石けん、早く使ってみたくなりました。

2014/12/11

スロヴァキア風リンゴのケーキ

NHKの地球ラヂオで聴いてから気に入ってときどき作るリンゴケーキ・ヤブコビコラーチェを焼きました。これはビスケットとケーキの中間ぐらいの種を薄く伸ばして上と下に、あいだに生のリンゴの細かく切ってお砂糖をかけただけのをはさんでオーブンで40分焼くという簡単なケーキです。まるでアップルパイのようなケーキで美味しいのです。今回はバターが品薄でなかなか買えないので、代わりに菜種油で作ってみました。ちょっと風味にかけましたが、バターのようにベタベタしないので、手早くできます。伸ばすときはお砂糖の入っていた袋を切り開いて、二つ折りにして種を置いて伸すので、手もまな板も汚れず、粉も叩く必要がないのです。
この赤い野菜の輪切りは、私が畑で育てたビーツです。赤と白が微妙に混ざって素敵な断面でしょう?あまりにも小さいので蕪の酢漬けに色を足す「色付け蕪」として使ってみました。大成功でした。輪切りをほんの4枚ほど入れたらきれいなピンク色の酢漬けができました。残念ながら酢漬けの写真はこの次に。。

2014/12/08

朝一番の青空と雪

12月8日月曜日の朝一番の青空です。昨晩寝るときにはお月さまもお星さまも出てきたので、ほっと胸を撫でおろして、反面、夜中に冷え込むことを予想してベストを着て就寝しました。それでも3時頃、寒くなってきたので、羽毛布団の上に上にウールの毛布を乗せたら温かくなって、その後はぐっすり眠れました。良く晴れた日の朝は空の青さが違うものです。本当に群青色の透き通った青さです。重苦しい雪の朝の空の色とはまったく違う色、心が晴れ晴れとします。空や雪を見ては一喜一憂する毎日ですが、それだけ感動する心を遣っているんだと、喜ぶことにしましょう。
昨晩の夕食のおかずです。鯖のトマト煮と、蕪と中華風ベーコンの煮物です。先日魚売り場で買った鯖がとびきり新しかったので、その片身に塩を振って1日おきました。身が割れずに堅くしまっています。玉ねぎスライス、ニンニクみじん切り、皮むき冷凍トマト(最後のトマトを処理して置いたもの)、赤パプリカスライスを炒めてしんなりしてきたら鯖に胡椒を振ってお酒をかけて野菜の上で蒸し煮しました。最後に基本のトマトソース(デルモンテ)を混ぜ入れたら、色も味も濃くなりました。食べる前にセロリの葉をちぎって入れて彩りを良くします。冷めにくい長谷製陶の鍋に入れて食卓に。これは二人分です。 大きな蕪を乱切りにして、出汁でことこと煮て薄味を付けます。蕪の茎もさっと茹でてから加え、作ったばかりのジャンルー(中華風豚バラ肉のベーコンのような物)を薄く切って乗せて少し煮ます。蕪の葉の色が変わらないうちに温めた器に入れて食卓へ。これは一人分です。 蕪の皮は厚く剝き、乱切りにして塩を振ってしんなりしたら絞って即席漬け物になります。こりこりとした歯応えで、ゆずの汁をかけて食べます。

2014/12/05

早すぎる積雪50cm

12月2日から雪がちらちら降り始めたと思ったら、3日の朝起きたら40センチぐらい積もっていたので、本当に驚いた。道理で夜なか中屋根から滑り落ちてドシンドシンと音がしていたはずだ。その雪がとても重くて、水気をたっぷりと含んでいるのだ。
その日は一日中降り続いたので、夫が除雪機を初出動させた。とにかく車庫までの道を一本付けてくれた。翌日の夕方除雪車が来た。気温が高めなので、凍りついていないので、楽に雪をどかせてから窓から覗いてみている私と会釈を交わして、あっという間に去って行った。 私はというと、この2.3日は、炊飯器で甘酒作りをしたり、夏頃借りた「暮しの手帖」から写しておいたココアとオートミールのビスコッティを焼いたりしていた。もう少し前には、もうひと種類のビスコッティ・ごま味噌味を焼いてみたら、とても美味しく簡単にできたので、これはおやつに健康的でよいと、暮しの手帖に感謝している。じっさい結婚前から読んでいて何十年間と暮しの手帖のお料理にはお世話になっているのである。ありがたいことだ。

2014/11/27

宮城県七ヶ浜からのお客さま

宮城県七ヶ浜からH・Mさんがはるばる遊びに来てくださいました。この方とは2011年の2月22日仙台のギターリサイタル、何とあの素晴らしいトルコ人のギタリスト・パヴェル・シュタイデルと宮下祥子さんのリサイタルでお知り合いになりました。そのあとすぐにあの震災が来て、津波は大丈夫だったかと心配になりましたが、ご無事でした。でもそれから長く震災後のいろいろな出来事にたいへん苦労なさって、その少し前から始めたギターの練習も滞りがちだったそうですが、三年たち、新しいギターサークルにもお入りになって、がんばって練習を再開していらっしゃいます。家に来てくださったのは夫にギター製作を注文して下さったので、希望のギターの打ち合わせがてらの来訪でした。本当にうれしいことです。 夕食前のひととき、夫と二重奏を楽しんでいらっしゃいました。私より5つお若いので、覚えも早く、私から見れば上達も早くて羨ましいほどの情熱の持ち主です。この家は静かなので、朝までぐっすり寝られたとのこと、ほっとしました。お帰りになる前に二人で記念写真を撮りました。数ヶ月後にお気に入りのギターが出来上がることを願っています。

2014/11/17

ビスコッティを焼きました

夏頃の「暮しの手帖」に出ていたビスコッティのコピーをとっておいたので、早く作って欲しそうな夫の要望に応えて、今日はその中から。「ごまみそビスコッティ」を作りました。材料は卵1こ、きび砂糖50グラム、菜種油と胡麻油合わせて15グラム、味噌こさじ1(こさじ1の水で溶く)、黒胡麻80グラム、薄力粉120グラムです。材料を捏ねてなまこ型にして下焼きしてから、切り分けてもう一度本焼きをするのです。焼き上がってからも天板に乗せたまま冷まして、カリッとさせました。ヘルシーなおやつができました。

今年もマルメロ来ました

秋も深まると、いよいよマルメロの季節です。お友達のお父さんが育てているのを3キロ購入しました。西洋カリンとも言い、普通のカリンは花がピンクですが、こちらは花は白です。これはリンゴ型の方で。産毛がびっしりと生えています。そこら辺に置いているだけで芳香が漂います。3個を皮ごと芯も種も一緒にコトコト煮て、クタクタに崩れたものを汁ごとガーゼの袋に入れてひと晩吊して、出た茶色の汁を砂糖を入れて煮つめたら、右手前の2ビンのゼリー状のジャムができました。お砂糖も極力減らして煮つめるので時間がかかりますが、薪ストーブの上で半日近く煮ていました。一辺にたくさん作るより、3個づつくらい煮るのが作りやすいです。右奥の二つは紅玉3個とカリン2個を皮ごと刻んで砂糖をまぶしてこれもまたストーブの上でコトコト煮ました。

2014/11/13

はらはらと木の葉が落ちる頃

かろうじて紅葉した葉が残っているミズナラの木と栗の木です。西からの風が吹くたびに少しずつ葉が落ちています。幸いまだ雪にはならず、冷たい雨です。淋しい季節になりました。
直売所で、「あッ、安い」と思って買って来たら、里芋ではなく「菊芋」でした。夏の終わり頃、菊のような黄色い大きな花が咲く背の高い植物です。根っこに芋が付きます。この成分はデンプンではなく、イヌリンというものだそうで、糖尿病に良いそうです。 煮たり、焼いたり、揚げたり、蒸したり、漬け物にも、生でも良しとか。今日はこれを人参、牛蒡と一緒にきんぴらにしました。きれいに洗って皮ごと切りました。

2014/11/11

水菜とラ・フランスの頂き物

お友達から穫りたての水菜を半株ほどいただきました。ちゃんと小房に分けてあり、親切なこと。そのお友達のお父さんが栽培したものです。無駄にしないようにと考えていたら、洗っているうちに細くて短いのを取り分けてサラダ用に。長くて太めの部分は豚バラ肉との鍋用に。子どもの頃、母がよく作ってくれた浅漬けも美味しかったことが思い出されます。写真の奥のは鍋用の水菜で、手前のはサラダ用の細い水菜です。
ラ・フランス農家のTさんから小さくて売り物にならないラ・フランスをたくさんいただきました。少しのお砂糖とコアントローを垂らしてコトコト煮て、コンポートを作りました。デザートのひと皿にもなるし、ヨーグルトにのせても美味しいです。この季節お友達からいろいろ収穫物をいただけて幸せです。無駄にしないことが下さった人へのお礼になります。手間を掛けてひとつひとつ加工して美味しく変身させます。

2014/11/06

なめこのパスタ

昨日採ったナメコの中から大きくかさが開いてぬめりがなくなっているのだけを選んで、細いスパゲッティで茸のパスタを作ってみました。 茸の味を生かすため、小量の玉ねぎとオリーブオイルで炒めて味付けは塩胡椒だけ。お皿に盛った後はパルミジャーノ・レッジャーノをかけて。シンプルで美味しかった!
紅葉は終わりに近づいています。一雨降って、北風が吹くたびに、木々は色づいた衣を落とし、枝を露わにし、寒々しくなってきます。道を下りるとき、見つけた名残の紅葉。

2014/10/27

紅葉狩りやら、茸狩りやら。

気が付いたらこの前のブログ更新から、1ヶ月以上過ぎてしまいました。家の周りの林は色付き始め、日ごとに深まっていく秋を感じます。 昨年の晩秋になめこが生えているのを教えていただき、雪を踏んで慌てて採りましたが、何と今年はもう10月半ば過ぎから生えてくるではありませんか。
ナラ枯れという虫による病気で枯れてしまったミズナラの幹から生えてくるなめこです。
こちらは食用ではありますが、あまり美味しくないムキタケです。私たちは採りません。 なめこはまずは味噌汁、その他の汁物に野菜やお肉と一緒に入れると美味しさが格別です。また茹でて醤油漬けや胡麻油、煎り胡麻、葱、唐辛子などを入れた韓国風酢醤油漬け、茹でておろし和えなど、まだまだ食べ方をいろいろ工夫したいところです。
これはある夜の食卓。塩麹で下味を付けた鶏胸肉とニンニク、玉ねぎ、パプリカ、イタリアトマトを煮込んだものと、小松菜と卵の味噌汁です。卵は今流行っている冷凍卵にしてから凍ったまま割って縦半分に切りましたが、まるで2個使ったようです。

2014/09/18

この秋は少しづついろいろな収穫物があります。

9月6日から13日までギター製作塾の塾生Sさんがお子さん・もうすぐ5歳になるKちゃんと一緒に滞在しました。2009年には中学生のAちゃんがお父さんのTさんと一緒に2週間滞在したことがありましたけれど、小さいお子さんを連れた塾生は初めてで、ちょっとどうなるかと心配しましたが、案ずるより産むが易し、すごく良い子で、物怖じしない性格だったので、すぐに私と仲良しになりました。毎日お父さんが工房に下りている間はほとんど私と遊んで過ごしました。女の子ですからごっごあそびが大好きで、毎日私は彼女の遊びの世界に連れて行かれました。妖精になったり、魔法使いになったり、見えないお化けになったり、、、いかに上手にすり抜けてご飯の支度をするかが現実の私の課題でしたが、まあ何とかうまく行きました。この写真は夕方のひととき、お父さんと組立体操をしてご機嫌なKちゃん。お父さんの腕にぶら下がってぐるぐる周りをして飛び降りたばかりのKちゃん。出来上がったお父さんのギターの音合わせを私のギターを抱えて一人前に真似をして、音を出しているKちゃんです。
すくなカボチャが2個収穫できました。小さい方が1キロ、大きい方は2.8キロもあります。大きいのは地面に付いていたところがちょっと腐っていたので、削りとりました。切ってしまうとどんどん食べなければいけません。 ビーツも収穫しました。薄いピンクのビーツで、茹でてサラダにしました。玉ねぎの薄切りと茹でたジャガイモと一緒にマヨネーズとドレッシングを合わせましたら、良い感じになりました。
黄色いカボチャはそうめんカボチャです。煮たり茹でたりすると実がそうめんのようにほぐれるので、サラダ向きです。まだ料理していません。何の種か分からず育ててみたらそうめんカボチャだったので、果たして美味しく実っているか、、、今度食べてみます。
これはどうやらメロンのようでした。いつの間にか勝手に生えていた蔓にテニスボールの大きさぐらいのメロンが実って、茎が枯れたので収穫してきました。玄関に置いておいたら、そばへ行くと芳醇な香りがしましたので、思い切って食べることに。プリンスメロンのような味で、甘みは強くなかったのですが、何とか食べられました。