2011/06/29

さくらんぼのジャムとコンポート


置賜地方はいまさくらんぼの真っ盛りです。4年前の4月に左手首を骨折して病院通いをしていたときのお友達が、さくらんぼとブドウとラ・フランスを栽培している果樹農家のTさんです。今年もそのTさんからお誘いをうけて、ジャム用の品種ジャボレーを摘み取らせていただきました。Tさん宅では主力品種の佐藤錦とナポレオンを出荷するのですが、ジャボレーは採る人がなければ落ちるに任せることになり、それではもったいないので、私に声をかけてくださるというわけです。ありがたいことです。

夫と二人で数十分間摘み取りさせてもらいました。2キロぐらいあったでしょうか?

実物の色は写真より黒味がかっています。果肉は大きく柔らかめですが、甘みは少ない方です。

傷んでない実を選んで二人の息子の家にもお裾分けを送ります。色の割に味が薄いけれど、果たして喜んでくれるかしら?
良く熟した実ばかりを選んでジャムを煮始めました。ときどき灰汁を取りながら、ごく弱火で半日ぐらい煮るとだんだん煮詰まってきます。

レモン汁も入れたので適度な甘酸っぱさです。同じバラ科なので、完熟のイチゴジャムによく似た味です。

こちらはまだ完熟と言えない実ばかり集めてコンポートにします。水、砂糖、レモン汁を加えて形を崩さないように弱火で煮ます。

500グラムあった実で二ビンできました。一日がかりでしたが、家中に甘い香りが漂った素敵な日でした。

2011/06/23

こねずに作るパン


E子さんからお借りした料理研究家・大原照子さんの本「世界一やさしいパン作りの本 ──粉をこねずにパンが焼ける!──」は面白い本です。そこに書いてあるとおりにすると本当にパンが作れるのか、ちょっと試してみようかなという気になります。

お隣のT家の庭に生っているハスカップの実、アイヌの人たちが不老長寿の薬として昔から食べていたと言われるブルーベリーに似た実で、正式にはクロノウグイスカグラと言われるそうです。この実は熟すとすぐに落ちてしまうので、生ったら順番に摘まないともったいないのです。Tさんは今年はハスカップの収穫の時期に来ることが出来ないので、勝手に摘んでよいことになっています。雨が降る前に摘んできました。

上のパンの本の中に「ブルーベリーパン」がありました。ブルーベリーをハスカップに代えて作ってみました。

ボウルに分量の強力粉と少々の塩とドライイーストを混ぜ、粉気がなくなったら、そのまま12時間温かいところで放置します。捏ねなくてよいのです。ここまでは昨晩寝る前にやって置いて、、、

今朝、発酵してふくらんだ種をガス抜きして、オーブンシートを敷いた無水鍋に流して、ハスカップの実を散らし、ブルーベリーのジャム少々をあちこちに垂らしてちょっと混ぜてから、第2次発酵させました。

膨らんだら、グラハム粉かライ麦の粒などを振りかけて、蓋をして鍋ごとオーブンに入れ、230度で30分、蓋を取ってさらに15分焼きました。

ちょっと膨らみが足りませんが、早速切って中をみてみました。

ちょっとしっとりしすぎてはいますが、捏ねてないのに、不思議不思議、一応パンになっています。

大げさに捏ねなくても作れるパンはおやつにはもってこいです。食べ過ぎないように気をつけましょ!

ハスカップが一杯(50グラムも)入っているのでヘルシーですよ!

2011/06/14

干しワラビ作り

ワラビのおひたしや味噌汁にもそろそろ飽きてきたので、干しワラビを作って保存することにしました。先っぽ(置賜の人はこれをボンボといいます。すごく味わい深い言葉ですね)をもいだワラビを塩少々入れたお湯でさっと茹で、水気を切って、ざるに載せて干します。少し乾いたら、両掌で包んで、優しく揉みます。また干して揉みを3回くらいくりかえします。

左は昨日作ったもので、右は干し始めて1時間ぐらい経ったものです。よく見ると揉まれた皺ができています。

この写真はさらに3時間ぐらい干したワラビです。細いものからできあがっていくのが分かりますね。

良く乾燥して缶などに入れておけば、秋や冬に重宝します。お湯で戻して油揚げや白滝やこんにゃくなどとの甘辛い炒め煮が美味しいです。ゼンマイとほとんど変わらない味と香りです。関東北部から東北地方では家庭でのお客料理としてよく作られています。

2011/06/10

山菜料理と野生の蘭発見

きのう近所のもと畑だったところへ行ってみたら、草の間に太いワラビが生えていました。すでに友達が採ったあとでしたが、面白いように採れました。こんな立派なワラビは見たことがなかったです。採ってきたらすぐに切り口に灰をかけておくと鮮度が保たれるそうです。早速一晩灰を使ってあく抜きしました。お鍋にワラビを並べ、灰を振りかけ、お皿で重しをして熱いお湯をじゃっとかけてふたをして一晩おくとあくが抜けて良い色になっていました。余り多いので二日に分けてあく抜きをしました。


きょうはお昼にワラビの味噌汁、ワラビのおひたし、やはり採ってきた野蕗と凍り豆腐の煮物を作り、春の最後の香りと味を楽しみました。
なんと言ってももう6月ですから、いつ梅雨入りしてそのあと暑い夏が来ることになるやら。









お隣に用事があっていつもの道を歩いていたら、野生の蘭が咲いているのを発見しました。除雪車で削られてしまう道の端に、ひょっこりと咲いていた白い欄の花。どうもササバギンランらしいです。来年も咲いてくれますように!

2011/06/05

晩春の花

先日遠方から来たお友達夫妻と川西町の西端にある下小松古墳群に散歩に行きました。4、5世紀の頃の古墳です。緩やかな坂道が続き、林の中の心地よい散歩道です。黄花イカリソウが咲いていました。








その先にはイワカガミの群生地がいくつもありました。

もうじきひめさゆりも咲きそうです。蕾がふくらんでいましたから。









さてこんどは家の周りの花です。紫の花はしそ科の十二単(じゅうにひとえ)です。周りにはホタルブクロ(尖った葉が特徴)、マイヅルソウ(白い花が付いている)、翁草の綿毛が残っています。 
花壇に最後の桜草が咲いています。濃いピンクのきれいな桜草です。那須の友人から日本古来の桜草と教えてもらった物です。



左は、きれいですが、厄介者のたにうつぎです。どこにでも生えてきて、たちまち大きくなります。2年で2メートルぐらいに成長します。毎年梅雨入り前に道ばたで咲き誇っています。
これは家の畑の斜面に去年から生えてきた物です。